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大切な人を失うことについて(「喪失感」と向き合うには)


「喪失感」とは、家族や友人など大切な人やものを失ったときに抱く感情です。心身に現れる症状は人それぞれですが、「寂しさ」「悲しみ」のほかに、「不安」、「怒り」、「焦り」、「無価値観」、「罪悪感」、時には「自分も死んでしまえたら」、「このまま消えてしまいたい」などと感じる人もいます。

人は、喪失感を抱いている最中は感情が不安定になりやすく、正しい判断が出来ない傾向にあると言われています。しかし安心してください。喪失感は時間の経過とともに必ず楽になります。大切な人を想う気持ちを持ちながら、前を向いて歩くことが出来る日が必ず来ます。

喪失感を抱いている時に大切なことは「大きな決断はしない」ということです。上で述べたように、大切な人を失ったときには、正しい判断、つまり、いつも通りのあなたの判断が出来ないからです。ですので、大きな決断や判断は、できる限り落ち着くまで先に延ばしましょう。

また、涙が流れるようなこともあるかもしれませんが、むしろそれは良いことです。感情をオープンにすることで、喪失感と向き合うことが出来ます。

また、自分の気持ちを誰かと共有することも大切です。家族、友人、同じような経験をした人たちの支援グループでも構いません。あなたの気持ちを誰かに話してみましょう。悲しみを1人で抱え込まないようにすることが大切です。

私たち「どこでも語る室」は、あなたが大切な人を想う気持ち、あなたが持つ喪失感を大切にしながら、前を向いて歩いていけるよう、お手伝いをさせて頂きます。あなたの辛い気持ちを、私たちにお話しください。精神科での臨床経験豊富な医師、看護師、心理士などがあなたのお話を丁寧にお聞き致します。



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